風邪
風邪は、正式名称を「風邪症候群」と言い、鼻やのどの急性炎症の総称です。風邪はウイルスが粘膜から感染して起こります。
原因の80%~90%はウイルス感染によるものです。まれに一般の細菌、マイコプラズマ、クラミジアによる場合もあります。
風邪を引いて出る症状は、すべて身体が病原菌に対する防御反応です。
身体にウイルスが感染すると、何とかしてそれを排出しようとします。
のどの粘膜が感染すれば咳やくしゃみ、鼻水やたんが出ます。鼻やのどに対しては鼻づまりやのどの痛みが出ます。また、体温調節中枢が感すると、発熱を起こして、身体からウイルスを除去しようとします。
風邪の予防に関しては、ウイルスに感染しないための身体づくりとウイルスが蔓延しない環境づくりをすることが重要です。以下の点を心がけましょう。
室温・湿度の適切な調節
風邪の原因になるウイルスの活動は、通常15~18℃、湿度が少ない環境で活動が活発になります。季節では外気が寒くなり、乾燥する秋冬がウイルスの活動が活発な期間です。また、外が寒いと身体が冷えます。血液の循環が悪くなり、ウイルスが身体に侵入してきやすくなります。室内を温度25℃、湿度45~60%ほどに保てるようにしましょう。
栄養のある食事と適度な運動
食事は偏食するのではなく、栄養バランスのとれたものにすることが重要です。風邪の予防には、身体の免疫システムに不可欠なビタミンC、身体のエネルギーを作り出したり、粘膜を強くする働きのあるビタミンB1群、B2、B6を多く含む食品を摂取するようにすると良いです。
また、ウォーキングなど定期的に適度な運動をすることで体力をつけて、免疫力を高めること忘れてはいけません。
薄着する習慣をつける
薄着をすることで寒暖に対して身体の体温調節機能を働かせることができます。厚着ばかりしていると、どうしても体温調節機能が鈍ってしまい、ウイルスへの抵抗力を弱くなってしまいます。薄着をして、なるべく寒暖の差に順応できる身体づくりをしましょう。