手荒れとは
手は外気に触れていますが、顔と違ってハンドクリームなどによる日常的な紫外線ケアやスキンケアはあまり行われていません。皮膚は付着した水が乾燥するとき、皮膚の水分も奪われ一緒に蒸発するため、どんどん乾燥していきます。また、石鹸や洗剤などを使用することで、皮膚を保護している皮脂がはがれてしまいます。これによりさらに乾燥が進行します。手の皮膚は顔の皮膚と比べて丈夫ですが、そのかわりに日常生活の中で手洗いや、入浴、家事などによる刺激をたくさん受けています。これにより、手が荒れてしまい、カサカサになり、角質が厚くなってしまう状態を「手荒れ」と言います。
治療について
とにかく乾燥を避けることが重要です。保湿剤を使用して、手の乾燥をさけます。通常、手荒れの治療には副腎皮質ホルモンの外用薬を使用しますが、ひび割れや水泡などの症状がある場合は内服薬や他の外用薬を併用し、痒みや痛みを和らげます。手荒れは何度も再発しやすいため、一度治療して終わりにするのではなく、日常的に予防していくことが重要です。
治療について生活上
・保湿剤をこまめに塗り、乾燥しないように注意してください。
・手洗いは手に刺激を与えてしまうので、必要以上に洗うのは避けてください。
・水仕事をする場合は、ゴム手袋をして刺激を避けることができますが、ゴム自体による刺激もありますので、薄手の綿手袋を使用して、その上からゴム手袋をすると良いです