中耳炎

中耳炎

中耳炎とは

中耳炎とは、中耳の中に雑菌などが入ってしまって、炎症を起こしてしまった状態のことです。 人間の耳は、それぞれ外側から「外耳」、「中耳」、「内耳」に分かれています。中耳炎は、外耳と内耳の間にある中耳腔(ちゅうじくう)という場所に膿がたまり、痛みや、耳の聞こえなくなるなどの症状が現れます。 中耳炎は、体内に入ってきたウイルスが、鼻や喉を経由して、鼻と耳をつなぐ耳管(じかん)と呼ばれる器官を通って耳にも感染した時に起こる病気です。 普段から風邪を引かないよう、うがいや手洗いを欠かさないことが予防のポイントといえます。 治療法は、中耳炎の種類によって分かれます。

急性中耳炎

(中耳炎のパターンで一番多く、耳が聞こえなくなる他に、強度の耳の痛みと共に発熱もある症状)抗生剤の内服投与

滲出性中耳炎

(しんしゅつせいちゅうじえん:中耳に浸出液と呼ばれる液体が溜まり、難聴になる症状)
主に3種類の方法があります。
チューブ留置療法…鼓膜に細いチューブを通して耳の中の膿が自動的に排出されるようにする
内服療法…薬で炎症を抑える
鼓膜切開…鼓膜を切り開いて、強制的に膿を排出し、患部を乾燥させる

※よくいただくご質問
Q.滲出性中耳炎で熱が出ることはありますか?
A.ほとんどの場合出ませんが出る場合もあります。

慢性中耳炎

(中耳炎の症状が長期的に起こる症状)
中耳炎の状態によって手術の方法は変わります。
鼓膜接着法…破れている鼓膜を接着する手術
鼓室形成術…鼓膜を閉じることに加えて、耳小骨を再建する手術

手術自体が大変になってくるので、可能であれば慢性中耳炎に至る前に治療を済ませておきたいものです。耳に違和感を覚えたらすぐかかりつけ医に診てもらってください。