肥満
肥満とは、読んで字のごとく「過度に」太ってしまうことです。多少であれば、体重の増減があっても差し支えはないですが、それが度を過ぎてしまうとたちまち病気、特に生活習慣病のリスクが高まってしまうのが、肥満です。 肥満になる原因ですが、
①摂取エネルギーが基礎代謝と比べて多い
②基礎代謝が摂取エネルギーと比べて少ない
の2通りのパターンが考えられます。基礎代謝とは、何も運動しなくても消費されるエネルギー量のことです。
主な肥満の原因は「暴飲暴食による摂取カロリーのオーバー」、「老化や運動不足による基礎代謝量の減少」、「便秘の長期化,、慢性化」、「ホルモンや自律神経系のバランスの崩れ」、「偏った食生活による微量ミネラルの不足」の5点に絞られます。
「暴飲暴食による摂取カロリーのオーバー」
肉などの動物性たんぱく質、スイーツ、アルコール類などの暴飲暴食、不規則な食生活(夕食を食べる時間が日によってまちまちなど)などによる摂取カロリーが多くなりすぎることです。
「老化や運動不足による基礎代謝量の減少」
加齢や運動不足によって基礎代謝が落ちていくことです。ちなみに、成人の基礎代謝量は平均1200キロカロリーといわれています。
「便秘の長期化、慢性化」
”宿便”が肥満につながるということです。人間は物を食べて、それを排泄するまでは、およそ24時間で完了しますが、便秘が長くなると、体内に溜まっている便が、水分とともに体内に再吸収されたり、腸の中のヒダにこびりついて”宿便”となったりします。宿便の量は、多い人は5~7kgあると言われています。
「ホルモンや自律神経系のバランスの崩れ」
ストレス社会といわれる中で、ストレスが溜まってしまい、消化吸収機能を司る自律神経系のバランスが乱れてしまうことです。満腹感を感じることなく食べてしまったり、あるいは余分なカロリーまで吸収してしまうようになったりします。
「偏った食生活による微量ミネラルの不足」
手軽なカップ麺や、ファーストフードを食べることによって、体の整調に必要なビタミンやミネラルなどが欠乏しがちになり、さらに脂肪や糖分の多い食事にすることで、さらに肥満になる可能性が高くなることです。
加齢に逆らうことはできませんが、その他の項目に関しては意識しだいで変えられることです。
肥満が過ぎると高血圧や脳疾患などの生活習慣病のリスクが急激に増えます。それを未然に防ぐ行動をしていきましょう。