耳のお悩みについて
繊細な構造を持つ耳のトラブルは
放置せず当院にご相談ください
耳は、音を聞くための器官であると同時に、体の平衡感覚を保つために大切な役割を果たしています。耳の構造は複雑かつ繊細で、少しでも問題が生じると、さまざまな症状を引き起こすことが特徴です。「受診するほどではない」と、自己判断してしまう場合もありますが、治療が遅れると悪化するおそれがあります。お子様の耳掃除などもお気軽にご相談ください。
Trouble
このような場合はご相談ください
- 耳が痛い
- 耳の中が腫れている
- 耳垢が溜まっている
- 耳が詰まった感じがする
- 耳がかゆい
- 耳の周囲が赤く腫れている
- 音が聞こえにくい
- 耳に異物が入った
- 音の聞こえ方がおかしい
- 耳鳴りがする
- 耳だれが出る
- めまいがする
- 子どもの耳掃除が難しい
- 急に一方の耳が聞こえなくなった
中耳炎の治療
難治性の中耳炎に
専門的な治療を提供しています
鼓膜チューブ挿入術
鼓膜に小さな穴を開けてシリコン製のごく細いチューブを入れることで、中耳の換気と排液を促す治療法です。薬で改善が見られない滲出性中耳炎や、何度も中耳炎を繰り返す場合に、適用を検討します。成人の場合は、局所麻酔を使用して日帰りでの対応が可能です。
鼓膜切開
鼓膜を切開することで、強い痛みや聞こえにくさの原因となる、耳の中に溜まった膿や水を排出する治療法です。局所麻酔を使用して、処置はわずか数分で終了します。処置後すぐに痛みなどが改善し、鼓膜に開いた穴は、通常1〜2週間で自然にふさがります。
Bスポット治療
炎症に直接アプローチすることで
耳のさまざまな症状改善を目指します
当院では、耳のお悩みに対してBスポット治療(上咽頭擦過療法)を提供しています。炎症を抑える薬を、鼻の奥にある上咽頭に直接塗り込む治療法です。Bスポットには自律神経が密集しており、耳の換気や圧力調整を担っている耳管の入り口とも近接している部分です。この部分の炎症を鎮めることで、耳が詰まった感じ、めまいや耳鳴りなどの改善に高い効果が期待できます。
主な検査
聴力検査
ヘッドホンをつけて、「ピピッ」「プー」というさまざまな高さの音を聴くことで、どれくらい小さな音まで聞き取れるかを調べる検査です。
ティンパノ
専用の耳栓をつけ、鼓膜がどれくらいスムーズに動くかを調べる検査です。滲出性中耳炎や耳管機能のトラブルの早期発見に役立ちます。
めまい検査
体の平衡感覚を司っている内耳の機能と聴力を評価します。さらに、めまいと同時に起こる、無意識に目が揺れる現象(眼振)を観察します。
中耳CT
CTを用いて、鼓膜の奥にある中耳の構造や病変を詳しく調べます。通常のレントゲンではわからない、異常や小さな炎症なども確認できます。
代表的な疾患
耳垢除去
耳垢が溜まって外耳道をふさぐと、難聴や耳鳴り、閉塞感が生じます。自宅での無理な耳掃除により、耳垢を奥へ押しこんでしまったり、耳を傷つけてしまったりすることもあり危険です。こうした場合に、専用の器具(吸引器やピンセット)を用いて安全に耳垢を取り除きます。
外耳炎
耳掃除のやりすぎなどによってできた小さな傷から細菌が感染して、炎症が起こっている状態です。主な症状はかゆみや痛みで、悪化すると耳を引っ張ったり、口を動かしたりするだけで激しく痛みます。黄色い耳だれが出る、耳が詰まった感じがするといった症状を伴うこともあります。
外耳道真菌症
耳の穴から鼓膜までの外耳道に、カビが繁殖する感染症です。放置すると強いかゆみや痛みを伴います。専用の器具を使ってカビの塊や耳だれをきれいに取り除き、カビの繁殖を抑えるために、塗り薬や耳に直接投与する薬を用います。
急性中耳炎
風邪などをきっかけに、鼓膜の奥に細菌やウイルスが感染して起こる急性の炎症です。特に乳幼児に多く、ズキズキとした耳の強い痛み、耳だれ、耳の詰まり、聞こえにくさなどが主な症状です。子どもの場合は37〜38度の発熱を伴うこともあります。
慢性中耳炎
急性中耳炎などをきっかけに鼓膜に穴が開き、耳だれと聞こえにくさが3ヵ月以上にわたって続きます。放置すると聴力の低下やめまいを引き起こすリスクがあるため、すぐに耳鼻科を受診してください。点耳薬・内服薬で炎症を抑えるほか、鼓膜の穴をふさぐ外科手術も検討されます。
滲出性中耳炎
鼓膜の奥の中耳に滲出液と呼ばれる液体が溜まり、聞こえにくさ、圧迫感、耳鳴りなどを伴います。子どもから高齢者まで幅広く発症し、痛みや発熱が見られないことから、気づかれないことも珍しくありません。難聴の原因になるため、早期の治療が必要です。
加齢性難聴
音を感じ取り、その情報を脳へ伝えている内耳の有毛細胞が、加齢によって減少したり、ダメージを受けたりすることで、聞こえが悪くなる疾患です。通常は40代頃から高い音が聞こえにくくなり、徐々に進行します。75歳以上の約7割が該当するともいわれています。
耳鳴症
実際には音が鳴っていないにもかかわらず「キーン」「ジー」「ザー」といった音が聞こえる現象です。多くの場合、難聴が関係しています。また、ストレスや自律神経の乱れ、疲労などが原因となる場合や、メニエール病、中耳炎などが隠れているケースもあります。
突発性難聴
ある日突然、一方の耳が聞こえにくくなる疾患です。明らかな原因が見当たらないことが多く、めまいや耳鳴りを伴うこともあります。発症から48時間以内の治療開始が望まれ、治療開始が遅れると聴力が戻らなくなる可能性が高いため、一刻も早い受診が必要です。
低音障害型感音難聴(内リンパ水腫)
ある日突然、低い音だけが聞き取りにくくなる難聴です。若い女性に多く見られ、突発性難聴やメニエール病のようなめまいは伴いません。音を感じ取る蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる器官の中でリンパ液が増えすぎて、むくんだ状態になることで、聞こえにくくなると考えられています。
メニエール病
激しい回転性のめまいが繰り返し起こり、難聴、耳鳴り、耳が詰まった感じといった症状も伴う内耳の疾患です。聴覚や平衡感覚をつかさどっている内耳が水ぶくれ状態になることが原因で、ストレス、過労、睡眠不足、気圧の変化などが関係すると考えられています。
めまい症
天井がぐるぐると回る、体が浮いたようにふわふわ揺れるなど、自分は静止しているにもかかわらず、動いているように感じる症状の総称です。多くの場合は、耳の異常や自律神経の乱れが原因ですが、脳の疾患が隠れているケースもあるため注意が必要です。
顔面神経麻痺
顔の筋肉を動かす神経に障害が起き、顔の半分が思うように動かしづらくなる疾患です。ウイルス感染や血流障害による神経の炎症が主な原因です。早い段階で適切な治療を行うことで、約8割の人が改善するため、一刻も早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。
耳管機能異常(狭窄症、開放症)
耳と上咽頭と呼ばれる鼻の奥をつなぐ耳管がうまく開閉していない状態です。耳が詰まったような感じや、自分の声や呼吸の音が耳に響くといった不快な症状を伴います。症状が長引く場合や日常生活に支障をきたしている場合は、早期の受診が必要です。